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 視力回復録 

 

 旅行中、とにかく煩わしいのがコンタクトレンズのケア。特に発展途上国では、洗浄液が手に入らなかったり、手を清潔に洗うことさえままならない場合もある。いつか近視をレーザー治療で治してやろうと考えていたが、両目で40万円というと聞くと、流石に踏み止まってしまう。もうちょっと技術も進化して低価格で受けられる時代になれば・・・。そう考えてとりあえず新しいコンタクトレンズに買い換えたのが2年半前。またコンタクトの買い替え時がやってきた。ちょうど安くていい治療院を紹介して下さった方がいたので、これを機にとりあえずカウンセリングを受けに行くことにした。

 

 ≪カウンセリング≫ 25/JAN/07'
 
 受診したのは品川近視クリニック・・・といいつつ所在地は有楽町。ここはカウンセリング・手術・術後健診が全て違う建物で行われる。有休取得して普段日に行ったにも関わらず、沢山の来院者がいた。まずは視力検査から。私の場合は右目0.1、左目0.15、と軽度の近視。うまくいけば右目が1.5、左目は2.0まで視力が回復するだろうとのこと。その後、薄暗い部屋に案内されたり、風が出る機械、色んな光が見える機械、なんやらかんやらと一体何種類の測定器があっただろう。全て終了するまでに3時間半かかった。最後は人の手で角膜の厚さを測った。左目549μm、右目561μm。再手術も可能な程、十分な厚みがあると太鼓判を押された。角膜厚めに産んでくれた母親に感謝!

 この厚みが基準値に達しない人は、イントラレーシックができないので、代わりにエピレーシックを受けることになる。ちなみにこの2つの治療法の違いを説明すると↓(私の理解する範囲では)

 

イントラレーシック 治療法 エピレーシック
コンピュータ 切断方法 人の手
レーザー 切断器具 刃物
網膜・角膜 切断箇所 網膜
角膜の再生にはかなりの時間が必要 再生速度 網膜のみなので早い
エピより高 成功率
翌日・1週間・3ヶ月後 術後健診 翌日・3日・1週間・3ヶ月・6ヶ月後
2日後 仕事(DW)復帰 1週間後
2日間 外出時保護用眼鏡 6ヶ月間
ほぼ無 術後の痛み 1週間
  備考 格闘家はこっち

 

 最初に配布されたアンケート用紙に、『Q.格闘技をしていますか?』という質問があった。私は、今は暫く休んでいるけど、いずれはまた合気道の稽古を再開したいと考えていたので、『はい。』に○をした。すると後でカウンセリングの時に、格闘技をされる方は目に強い衝撃があった時のことを考えて、再生が早いエピのほうが安心だと言われた。ただ、術後1週間も仕事は休めないし、6ヶ月間は外出時に保護用眼鏡着用では不便すぎる。格闘技のプロを目指してるわけでもないので、ここはやはり無難にイントラを選択した。これで暫く格闘技はお預けだ(涙)。

 

 ≪手術当日≫ 03/FEB/07'
 
 いよいよ手術当日。近視治療を体験した知人は、皆口を揃えて「すぐ終わる。」「痛くも痒くもない。」「終わった瞬間から視力が蘇る。」と言うので、人生初の手術にも関わらず、私は全く緊張していなかった。

 まずはカウンセリングの日と同様、簡単な適応検査をする。そして手術室前の待合室へ。担当の看護婦が、3種類の目薬を差した。「これが〜で、次に〜で、最後に局部麻酔用目薬です。」とまるでマクドナルドのバイトのおねーちゃんのように早口で説明し、さらにそれよりも早く手が動くもんだから、目には次から次へと目薬が降ってくる。最後の麻酔用なんて、その前に差したばかりの目薬に弾かれて、ちゃんと入らなかったんではなかろうか?超不安・・・。カーテンの向こうからは、別の看護婦が一つ一つ丁寧に患者に説明している声が聞こえてきた。私だけジョーカーを引いた気分。不安を抱えながら、いよいよ手術室へと案内された。

 まず第1の部屋イントラ室では、フラップを作成する。手術台の上に乗せられ、「はい、では右目から始めます。」そう言われるなり、私の瞼は機械によってガッと大きく開かれ、眼球を強く地面に向けて押さえつけられた。思わず、「痛い。」と声を上げた。やっぱりさっきの麻酔が効いてないんじゃないの?何やらレーザーが角膜に切り込みを入れているような感覚があった。「はい、あと10秒でーす。5秒。3・2・1・・・はい、終了ー。」眼球を強く押さえていた機械から開放されたと思った瞬間、「あれ?○▲※☆Ф」と医者が何かごにょごにょと言って、再び私の右目に機械がのしかかってきた。またかい!そしてその後もまたやり直し。多分全部で4回くらいはやり直しただろうか。全然あっという間になんて終わらない。時間が長く感じた。やっと終わったと思ったら、すぐに左目の治療に取り掛かった。左は一発OKですぐに完了。

 そして次はエキシマ室へと案内される。ここではエキシマレーザーを照射し、近視・遠視・乱視を治療する。今度は人の手で瞼を大きく開かれ、テープで固定された。そして目に液体が流し込まれ、医者が私の目のフラップをめくっているような仕草がぼんやりと確認できた。「まっすぐ上を見て。緑の光を見てください。」言われたとおり、緑、緑、緑と必死で一点を凝視した。なのに液体で視界がぼんやりする。「目を動かさないでください!緑を見てくださいぃ!!(怒)」と切れる医者。んなこと言ったって、目を動かしてるつもりもないし、緑が勝手に居なくなってしまうのだ。(涙)医者には2回切れられたけど、第2ステージも何とか無事クリア。

 次は回復室という薄暗い部屋に案内され、また目薬を差して、15分間目をつぶって休憩。ただし、眠ると目が乾くので、絶対に起きていているようにと釘を刺された。

 そしてオペ後の診察室へ。「はい、きれいにフラップも繋がってて問題ないようです。また明日、診察にいらして下さい。」その言葉を聞いて、やっと安堵の表情を浮かべた。

 最後に、今日これからの注意事項の説明を受けた。これから就寝まで、1時間おきに3種類の目薬を差さなければならない。その他に、内服薬も服用する。今日から明日の翌日健診までは、絶対に瞼には触れてはならず、風呂・洗顔は厳禁。外出時は保護用眼鏡を着用。手術当日はPC・TV・読書一切禁止で、アイメイクやアルコール・運動は1週間後から可能とのこと。

 保護用眼鏡を着用して、夜の銀座の街に出た。視力は回復したっぽいけど、なんとなく視界が曇ってる。早く帰って寝よう・・・と言いたいところだけど、術後4時間は眠ってはならないので、そういうわけにもいかない。ただ、家に帰ってもPC・TV・読書ができないとなるとやることが無い。しかも埃が目に入るとまずいというのであれば、家には帰宅しないほうが安全かもしれない。そう考えて銀ブラした後帰宅。

 帰宅するなり、保護用眼鏡を外して自分の顔を鏡で見てびっくり☆!右目がマフラーと同じ色してるやんかぁ!(つまり真っ赤)きっと何度もやり直ししてたせいだ・・・。就寝時は無意識に瞼に触れないよう、専用の眼帯を着用して寝る。眼帯と言っても、航空機内で使用するようなものではなく、涙型のプラスチックの板2枚を両目に当て、テープで直接顔に貼り付けて固定するのだ。メッチャ不細工な顔のできあがり。今日から1週間はこの姿で眠ることになるのか・・・。

 

 ≪翌日健診≫ 04/FEB/07'
 
 手術翌日からは、当日よりも目薬を差す頻度が少なくなる。起床時・朝・昼・晩・就寝前の5回だ。保護用眼鏡は今日の健診で問題なければその後から不要となる。看護婦さんが言っていたとおり、昨日はぼんやり視界が曇っていたけど、今日はうんとクリアで良く見える。今朝もまだ洗顔は厳禁なので、濡れタオルで瞼には触れないよう、恐る恐る顔を拭く。

 今日の翌日健診は視力検査と簡単な健診だけ。視力検査の結果は、両目とも2.0まで回復していた。ウレスィィ・・・!右目は相変わらず真っ赤だけど、術後の痛みは無い。次の3ヵ月後健診までは視力が多少不安定だけど、その健診の結果が手術の結果だと医者は言っていた。手術を受けて良かった!3ヵ月後も2.0だったらいいなぁ。

 

 ≪3ヵ月後健診≫ 14/JUL/07'
 
 4月に他県へ引越した為、なかなか東京に来れなくて、4ヵ月後健診になってしまった。結果は、両目とも2.0!!本当に嬉しい!もう2度と近視にならないよう、日々気をつけます。










 

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