| ドイツのドレスデンからプラハまで列車で移動。車窓から見える家の形が変わって、国境を越えたことに気が付く。入国審査はないが、ユーロ圏は脱出。ここからはコルナという通貨になる。 チェコで苦労したのは両替。しかも着いたのが金曜の夕方で、レートがいいと聞いていた銀行は週末で閉まっていたので、そこらの両替屋で両替するしかなかった。私の確認不足のせいもあるが、随分悪いレートの所で両替してしまい、そのせいでチェコの物価が随分高く感じられた。最後に行ったチェスキー・クロムロフ城内の両替所が一番レートがよく、後で計算すると一番悪いレートとの差は3割以上になった。チェコでの両替は慎重に。 チェコではたった3日間の間にいろいろな事件が起こった。まず、予約済みの宿がなかなか見つからず、1時間半バックパックを担いで彷徨った。両替をしようと思って入った銀行がオートロックで内側から出られず、一瞬ATMコーナーに軟禁された（本来なら閉まっていなければならないはずの銀行のドアが誤って開いていたせいで、私が迷い込んだ）。プラハで食べたアイスクリームが中って、2人揃ってお腹ピーピーになった。チェスキー・クロムロフのアクセサリー屋さんで、ガラスケースを割ってしまった（気にするなと言って店員さんは笑って許してくれた）。そして宿の料金が事前に聞いていたのと違っててトラブったり、両替商やバスターミナルのチケット売りの対応が非常に悪かったり、チェコの人が信用できなくて、実はあまり好きになれなかった国。だけど、最後に出会ったアクセサリー店の店員さんのお陰で、かなり悪い印象が緩和された。 チェコを旅行中、ずっと頭を離れなかったのがスメタナのモルダウだ。プラハ城の中庭で、この曲を演奏していたバイオリンとチェロの音色は今も忘れられない。その土地で生まれた音楽は、やはりその土地によくマッチしているものだと思った。 |
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