|
「ウズベキスタンへ行く。」と友人に告げると、返ってくるのは決まって「何処にあるの？」「危険なんじゃない？」という言葉。『〜スタン＝危険な国』と思っている日本人は多いようだ。それでも私にとっては何年も前から訪れてみたかった憧れの国。そこはシルクロードの中心に位置し、文明の交差点とも言われている。
この年は陶芸を本格的に習い始めた年でもあり、学校の夏休みを利用して、ウズベキスタンの陶産地巡りをしようと企てた。まずは中央アジア一の陶産地、フェルガナ地方のリシタンを訪れた。この町での出来事については、特筆すべきものがあるので、後日別枠で体験記でも書こうと思うが、ここの陶芸家のアリシェル氏には本当に良くしていただき、彼の全国に住む陶芸家やアーティストの友人を紹介していただいたおかげで、サマルカンドやブハラ等の観光地の他、計４ヶ所の陶産地も回ることができた。
今までの人生、決していじめられて生きてきた訳ではないけれど、これ程までの親切を受けたのは生まれて初めて、という体験を今回の旅で沢山した。時々、人々の親切のレベルにこちらがついていけず、頭がおかしくなりそうだったくらい。サマルカンドやブハラで見た青く美しいモスクよりも、ウズベキスタンの人々の温かさが、何よりも大きな感動として心に残っている。
それからもう1つ、果物がメチャクチャ美味い！特にメロンといちじくの味は忘れない。次は杏やさくらんぼが実る季節に旅行しようかと、今から企んでいる。
|
